歯周病治療
歯周病治療
歯周病は、歯を支えている組織が破壊されていく病気です。 歯自体は健康でも、歯を支えている組織が破壊されると、歯はぐらつくようになり、物が噛めない、噛むと痛い、といった症状が現れてきます。 歯周病は、痛みを伴わないで進行することが多いので、気づいたときは、かなり進行してしまっていることもあります。 また、1本の歯だけでなく、多数の歯に同時に起こることが多いのも特徴です。したがって、一度に数本の歯が抜歯になることもまれではありません。 歯を支えている骨は、歯周病で破壊されると、治療してもほとんど回復することはありません。それだけに、早期発見早期治療と予防が特に大切です。
歯周病はその程度により、歯肉炎(G)・軽度の歯周炎(P1)・中程度の歯周炎(P2)・重度の歯周炎(P3)に大きく分けられます。
歯肉炎(G)

歯を支えている骨には破壊が及んでいませんが、歯肉が赤く脹れ、歯を磨くと時々出血する段階です。
この段階であれば、歯ブラシの仕方を改善するだけで、よくなります。当院では、2列ブラシを使ったつまようじ法という方法を指導しています。これは、歯周病にはきわめて効果が高い方法です。
つまようじ法
歯と歯の間から歯周病が進行しやすいことから、この部分のプラークコントロールを重視した歯磨きの仕方です。2列ブラシを用い、ちょうど爪楊枝を歯と歯の間に入れて食べかすを除去するように、ブラシを歯と歯の間に差し入れて反対側まで貫通させます。これを同じ部位で4~5回繰り返します。詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
軽度の歯周炎(P1)

歯を支えている骨に破壊が及び、歯根の長さの3分の1以下の骨の吸収が見られます。歯の動揺も始まっていますが、自覚されることはほとんどありません。この段階では、歯石が付着しており、歯周病を更に進める要因になっています。そこで、超音波スケーラーを使って、歯石を除去します。また、歯肉の内側に住み着いた細菌も、超音波スケーラーで洗い流していきます。その後は、正しい歯ブラシによって、病気の進行をとめることができます。2列ブラシによるつまようじ法は最も適したブラッシングといえるでしょう。
スケーリング
スケーラーという器具を使用して歯に付着した歯石を除去する治療です。歯周病の原因の1つである歯石を取り除くので、歯周病の治療・予防にはとても効果的です。歯石はブラッシングだけでは除去できないので、歯周病を患っていない方でも定期的(3ヶ月~6ヶ月に1回)にスケーリングを受けることをお勧めします。
中程度の歯周炎(P2)

歯を支えている骨の破壊は更に進み、歯根の長さの2分の1にまで達します。歯の動揺が自覚されるようになります。歯ブラシだけでは、歯肉の内側に住み着いた細菌を除去できなくなっています。また、歯石も歯肉の下の深いところまで強固に付着しています。歯肉からの出血も多くなり、口臭も強くなります。
この段階では、歯肉の下の歯石を除去することと、歯ブラシでは届かないところにいる細菌を殺菌することが必要になります。超音波スケーラーを使って、丁寧に歯石を除去します。簡単には除去できないので、何回かに分けて行います。次に、細菌を殺菌するため、レーザーを歯肉の中に照射していきます。レーザーには、殺菌作用と組織活性化作用があり、弱った歯肉に抵抗力をつけます。さらに、抗生剤を歯肉の中に注入し、残った細菌を死滅させます。以上を行うことで、歯ブラシの効果が現れるようになりますので、つまようじ法による歯ブラシを実践していただきます。
重度の歯周炎(P3)

骨の破壊は歯根の長さの2分の1を超え、歯は大きく動揺し、物がうまく噛めなくなります。出血や膿が出ることも多くなり、口臭は更にきつくなります。治療によっても歯の動揺はなかなか止まりません。抜歯が必要になることもあります。状態によっては、手術によって、骨を再生させることも可能になってきました。しかし、適応になるケースは多くはありません。当院では、エムドゲインゲルを使用した再生治療に取り組んでいます。詳細はこちらをご覧ください。
以上が歯周病の説明とその治療法です。このように、歯周病は進行してしまうと十分な治療法がありません。したがって、早期発見早期治療と予防こそ、歯周病治療のもっとも大切な手段です。その中でもつまようじ法は、それだけで、動揺していた歯の動揺が止まるなどすばらしい効果をあげています。
特殊な歯周病と治療法
P急発
歯周病は慢性的な病気のため、日常的には症状がないのですが、体調不良などにより強い痛みなどの急性症状が現れることがあります。この場合、抗生剤等を使い消炎処置を行うことにより、一日、二日ぐらいで治ります。
GA切開
中程度から重度の歯槽膿漏がある方で、体調不良により急性化し歯茎がはれた場合を歯肉膿瘍といいます。まれに、歯茎の治療をした後に起こることもあります。歯茎の中に膿がたまっている状態なので、脹れている歯茎をレーザーで切開し、排膿させます。
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